ASCII ASCII CORPORATION 創刊 4 周年記念 開催のお知らせ UNiX MAGAZINE セミナー 読者の皆様のおカ添えにより、 UN Ⅸ MAGAZINE はまも なく創刊 4 周年を迎えます。 この間、編集部て、はすこして、も皆様のお役に立てればと考 え、徴カて、はございますが UNIX における最新の技術動向か ら話題性に富む解説、製品紹介などを誌面に反映させるべく 試行錯誤を重ねてまいりました。また、読者の方々から数多く のご要望、貴重なご意見をいただきました。あらためて、厚く御 礼申し上げます。 さて、 UN Ⅸ MAGA 刀 NE て、は 4 周年を迎えるにあたり、読 者の皆様に対する感謝の意を込めて「 UN Ⅸ MAGAZINE セミナー」を開催いたします。これは、筆者との交流を深め、日ご ろ皆様が感じておられるて、あろう疑問を解決する場として設 日 場 講 〔開催要項〕 時 : 1990 年 10 月 17 日水 ~ 18 日 ( 木 両日とも 9 時 30 分 ~ 17 時 所 : 東京新宿区西新宿大東京火災新宿ホー 師 : 坂下秀、中村眞、 竹岡尚三、齊藤明紀、山口英 ル けるものて、す。 UNIX の普及につれ、そのユーザー層もハイエンドからロー 工ンドにいたる多様なひろがりをみせています。もちろん、このよ うな発展の基盤となったのは新しい技術て、す。セミナーて、は、 現在もっとも関心を集めている UNIX ネットワーク、ユーザー インターフェイス、ワークステーションなどの新しい技術に焦点 をあて、初心者から熟練者まて、を対象に本誌筆者の方々に 解説していただきます。 この種のセミナーは本誌としては初の試みて、すが、これを契 機に今後とも同種の催しを定期的に開催していきたいと考えて おります。 皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。 マ現金書留・請求書依頼の送付先 〔セミナー・プログラム〕 「 IJNIX MAGAZINE セミナー」係 株式会社アスキー直販部 〒 107 ー 24 東京都港区南青山 6 ー 11 ー 1 テキスト : 会場でテーマ別に配布します。 参加費事前申込み : 50 , 000 円 ( 10 月 3 日必着 ) 当日受付 : 80 訓 0 円 ■ X ウインドウ・システム 用法を中心とします 可能な X 端末を含めた環境を想定し、利用上の留意点、効果的な活 について解説します説明にあたっては、現在、一般的に入手・構築か の利用を前提とした使い方、利用環境の構築に関する実際的な手法 従来のキャラクタ端末を中心にした UN Ⅸ利用法ではなく、 x ウインドウ 設などを体験にもとづいて解説します の、機種の選定・構成、管理、運用、故障時の対処、ハードウェアの増 用時にさまざまなトラブルが発生しています。そこで、ワークステーション ワークステーションの導入台数の飛躍的な増加にともない、導入・運 ・ワークステーションの設置と管理 く各セミナー : 内容のあらまい ・参加費は消費税込みです ( なお昼食は含まれておりません ) 。 場合にかぎらせていただきます。 ただきます ( 必着 ) 。また、当日受付は会場に余裕のある ・事前申込みは 10 月 3 日水弊社到着ぶんまでとさせてい ・請求書が必要な方はご請求ください。 れたい方は、その旨を明記してください。 ・則又書が必要な方、宛先を申込者名と別の名義にさ 先 ( 学校名 ) を名記のうえ、右記宛てにご送金ください。 込み」と記入した用紙に住所、電話番号、氏名、勤務 ・申込みは現金書留でお願いします。「セミナー参加申 10 月 1 7 日 9 : 00 ~ 9 : 30 9 : 30 ~ 1 2 : 30 1 4 : 00 ~ 1 7 : 00 10 月 18 日 9 : 30 ~ 1 2 : 30 1 4 : 00 ~ 1 7 : 00 受付 ワークステーションの設置と管理 ・坂下秀 ( 「ワークステーションのおと」を執筆、 ASTEC) X ウインドウ・システム・・中村眞 ( 「Äh lntroduction to X Window system 」を執筆、 シャープ ) 非 UN Ⅸマシンのネットワーク接続法 竹岡尚三 ( 「マジカル・ミステリー・ツアーいたしましよ」を執筆 ) LAN 構築の実際・齊藤明紀、山口英 ( 「 UNIX Communication Notes 」を執筆、大阪大学 ) ■非 UN Ⅸマシンのネットワーク接続法 Ethernet に対応した UN Ⅸワークステーションの普及により、ネットワーク 経由で接続される周辺機器が増加しつつあります。ネットワークに接 続可能な機器の利点、それらの機器の今後の可能性や多様化する ユーザーの要求について簡単に分析し、実際に X ウインドウ端末を開 発した経験をもとに、周辺機器や非 UN Ⅸマシンをネットワーク経由で UN Ⅸに接続する方法、知識、開発方法などを解説します。 ・ LAN 構築の実際 UN Ⅸワークステーションを中心とした LAN を構築する際の機種選定を はじめ、ケープリングソフトウェアの整備、運用体制の確立、などに必 要な知識や注意すべきポイントに重点をおいて実際的な手法を解説 します。 142 〒 107 ー 24 東京都港区南青山ト 11 ー 1 スリーエフ南青山ビル株アスキー直販部 TEL ( 03 ) 486 ー 7114 株式会社アスキー UNIX MAGAZINE 1990.10
々 Review など、 UNIX らしくない点が見受けられる。 root のパス ワードを設定せすに実際の運用を開始するなど、考えた だけでも怖くなる。 構築された LAN を使う前にとりあえすの知識を得 るためにはいいのかもしれないが、 UNIX ワークステー ◆ 7.000 円 ( Ⅱ月 30 日までの特別価格 : 6 , 300 円 ) ◆菊判、し 236 ページ ◆岩波書店 辻井潤一、所真理雄、中田育男、米澤明憲 ◆編集 : 長尾真、石田晴久、稲垣康善、田中英彦、 『岩波情報科学辞典』 [ 新刊案内 ] 『実用 UNIX ハンドブック』 テム」「情報と社会」の 5 分野に分け、さらにそれを細分化し 全体を「基礎」「ハードウェア」「ソフトウェア」「知識シス し語に 4 , 500 項目を採用したり頸目形式の情報科学辞典。 、、 IIR フィルター〃から、、ワンパスコンパイラー〃まで、見出 ◆ 2 ′ 000 円 ◆ B6 判、 334 ペー ◆ナツメ社 ◆舟本奨著 NEWS-OS 、 SunOS 、 PC-UX/V を対象としたハンドプ UNIX MAGAZINE 1990.10 phy 、 lndex sary and lndex 、 Appendices 、 Glossary 、 Bibliogra- Organizing a Document 、 Creating Bibliography 、 GIOS- Tables and Figures 、 Footnotes and Cross-References 、 ing the Appearance Of Type 、 Math Typesetting 、 Features Overview 、 Formatting environments 、 Chang- [ 目次から ] サンタクララ大学のパーソナルコンピュータ・センター所長。 り、徐々にステップアップできるようになっている。著者は、 初心者向けのい X 入門書。各章の末尾には練習問題があ ◆ 5 , 970 円 ◆ A5 変形、幻 5 ページ ◆ McGraw-Hill ◆ David 」 . Buerger 著 『ハ for Engineers & Scientists 』 いる。 コマンドか鞨載されており、簡単な説明と実彳列が記されて ック。「コマンド・リファレンス」には合計 118 個の UNIX ションを用いて LAN を構築しようと考えている人に は本書はあまり勧められない。もっとも、多数の参考文 献が挙げられているので、それらを用いてより深く学習 することはできるだろう。 ( 東京工業大学今泉貴史 ) た、、用語の木〃によって各項目の関係を分かりやすく示して いる。たとえは、 UNIX という、、枝〃からはファイルシステ ム、シェル、システム管理、通信、入出力、利用者の枝が出 ており、さらにそれが、、階層的ファイル構成〃、、スペシャルフ ァイル〃などの小枝に分岐している。また、付録として「論 理ゲート記号」や「情報科学年表」「略語表」などの資料を収 既 KWIC(Kewword ln Context ) 方式を使った和文索引 は約 13 , 000 語 ( 欧文索引は約 7 , 500 語 ) からなり、関連項目 を一目でみわたせる。 [ 目次から ] UNIX の基礎知識 ( UN Ⅸとは /UNIX の歴史と現状 / 基本 操作と使用環境 / ファイルシステム / C シェル / Ⅵェデイタ / ・ ネットワーク環境 ) 、コマンド・リファレンス、 C シェル・リ ファレンス ( C シェルの組込みコマンド / シェル変数 / コマン ド実行時に使用する特殊文字 / 標準入力出力・エラー出力など の切替え ) 、ⅵ工デイタ・コマンド・リファレンス ( 追加・挿 入 / カーソルの移動・検索 / 編集 / 画面制御 / ファイルへの書込 みと終了 / シェル / その他の有用な ex コマンド、付録 ( UN Ⅸの主要コマンドー覧 / 索引 ) ブックフェア 使えば便利・ディスク本』 東京丸善日喬店 8 月 27 日 ( 月 ) ~ 10 月 6 日 ( 土 ) FD 付きの書柔勺 20 点を集めたブックフェア。これにあわせ て、同社に在庫のある UNIXMAGAZINE などコンピュー (Tel 03 ー 272 ー 7211 ) ・問合せ先 : 丸善日本橋店 2F 理工学フロア タ雑誌のバックナンバーも販売されている。 141
00 々最・ v UN Ⅸワークステーションと LAN の実際』 UN Ⅸワークー、 ソョンと LAN の実際 本書の内容は、上の目次からも分かるとおり、、プログ ラミングの環境〃という大学で用いられるテキストのよ うなテーマから、 X ウインドウあるいは Prolog の使用 法の解説まで多岐にわたっている。そのために、それぞ れに対する説明が表面的にものにとどまっていたり、著 者の環境に依存した説明も散見される。これは、著者の 研究室に新しく入ってくる学生のために書かれた手引き ・鬼頭繁治著 ・サイエンス社 に加筆修正したものという本書の性格に一因があるの ・ A5 判、 352 べージ かもしれない。 UNIX ワークステーションを用いた ・ 3 ′ 296 円 LAN の構築についての解説を主眼とするならは、直接 本書は、 UNIX ワークステーションを用いた LAN の 関係のない話題は省き、重要なテーマについてもうすこ 構築を考えている人にさまざまな知識を提供することを 目的として書かれている。 し深く解説したはうがよかったのではないかと思われる。 もっとも、実際の LAN の構築は書籍などを通して得 本書の特徴の 1 つに、 UNIX ワークステーション以外 のマシンを利用した LAN の構築に触れている点が挙 た知識だけではなかなかうまくいくものではなく、構築 げられる。第 7 章では、 UNIX マシン間で動作する uucp 作業を経験しながら身につけていく知識も多い。結局、 のほか、 UNIX 以外の OS を搭載したコンピュータでも 大半のところでは ( システム統合などをおこなってい る ) メーカーに実際の作業を任せているというのが実状 利用可能な KERMIT に関する説明もある。また、第 10 であろう。しかし、そのような場合でも LAN を使うこ 章では、パーソナル・コンヒュータをネットワーク・ホ とに変わりはない。結局は、自分たちの手である程度の ストとして利用するという観点から、 ANASIS システ ムを用いて TCP / IP 接続をする方法についても言及し 管理をしなけれはならない。そのようなとき、 LAN の構 ている。すでにパーソナル・コンピュータを利用してお 築に関する基礎知識の有無が大きな差となって現れてく り、より大規模なシステムへのグレードアップを考えて る。本書は、そうした状況で役立っ書籍といえよう。 いるユーザーにとっては有益な情報かもしれない。 本書の目次は以下のようになっている。 本書が前提としている読者対象は、 UNIX に関しては 第 亭 : プログラミングの環境 1 どちらかといえば初心者の部類に入る人びとであろう。 第 亭 : プログラミンク・環境としての UNIX 2 何も分からない初心者は、ともすれは本に書かれている 第 3 査・ 早 X-Window システム ことを喬みにしがちである。そのような意味では、誤 4 、、 早 . ローカルエリアネットワーク (LAN) 第 い . ワークステーションの導入 第 5 った知識を与・えかねない点にはもうすこし注意を払って 第 6 、、 いワークステーションのソフトウェアッ ーノレ 欲しかった。 第 7 亭 RS232C を使用したネットワーク たとえは、本文中に掲載されている /etc/passwd の例 早 . UNIX ワークステーションによるローカルエリアネ 第 8 のなかにも、 ットワークの構築 9 、、 ・分散ファイルシステム NFS とユーサー集中管理シ 第 ステム YP の設定 ・ root にパスワードが設定されていない 第 10 パーソナルコンヒュータとの共存 ・通常のユーサーでもパスワードが設定されていないケ 第 11 UNIX ファイルシステムの保守 ースが多い ・ホームディレクトリが / mnt の下にある 各章は独立した形態で書かれているため、 とりあえす 必要な章から読み始めてもかまわない。 ・ GCOS フィールドがはとんどⅱ当されていない 第当第第一を イーンス社 140 UNIX MAGAZINE 1990.10